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「靖國神社の風景・平成14年秋例大祭(10月18日)編」


 秋の例大祭があつた。私も慌ててかけつけたが、万難を排しきれずに午前10時すぎに到着。奇しくも「勅使」の車がお出ましになられたところだつた。

 以下、秋季例大祭での勅使がお出ましになつた際の様子をご覧下さい。

靖國神社
勅使が斎館書院(斎館社務所脇)に入られる。
天皇皇后両陛下や勅使が御休息なられる書院の間がある。
靖國神社
拝殿前は清められ、勅使をむかへる準備が整う。
賽銭箱が動くのをはじめてみた(笑)
靖國神社
本殿から靖國神社神職が勅使をむかへに行く。
(白装束が靖國神社神職)
靖國神社
靖國神社警備員(写真枠外)と神社神職に導かれ、
勅使が斎館から出立。
靖國神社 靖國神社
靖國神社 うやうやしく勅使が参道から本殿にむかふ。

私は写真を撮つてゐる(笑)。
頭を下げなくては・・・。

勅使は、拝殿から本殿に昇殿なされます。


 勅使の到着時間が10時すぎ。
 勅使が斎館から出発したのが、10時28分。拝殿に到着したのが10時33分。
 ゆつくりと5分間をかけて、参道を歩んでいつた。

靖國神社
こんなにすつきりとした拝殿も久しぶり。
・・・一般人は立入禁止だから(苦笑)
靖國神社
途中で雨が降つてきました。

 勅使が本殿から御出立なされたのが、10時50分。
 見物者や参拝者もこの間は「拝殿参拝」ができずに20分近く小雨が降るなかで待たされました。
 ところで、私の写真はなかなか「頑張りました」(笑)。このアングルが撮れたのは私だけかと。
 自分ながら「靖國の写真はまかせとけ!」と胸を張りたい気分です(笑)。
 小雨といふこともあつて参拝者も意外と少なく、だいたい100人といつたところ。

靖國神社 靖國神社
靖國神社 勅使がお戻りになられます。
遠方の幣帛神社に比べて、
靖國神社は陛下の膝元で
「陛下のお使ひ」も楽だらう(笑)
靖國神社 拝殿が落ち着くと、立入禁止が解除され
一斉に「拝殿」に群がりはじめました(笑)
よくみると、まだ賽銭箱が左側に避けられたままです。
靖國神社
勅使が斎館前から、御車でお帰りになります。

私は、斎館前から神門前に駆け足で移動、です(笑)
靖國神社
神門を走れるのは「皇室関係」だけです。
理屈的に「皇族下乗」札の意味がわかりました。
当然、臣下の小泉とやらは、車で入れません(笑)


 勅使が「斎館」にお戻りになられたのが、10時52分。
 「斎館」から、御出立なされたのが11時ちやうど。
 
 なんとなくあわただしいやうな、あつけないやうな、それでゐて厳かな神社独特の雰囲気を目のあたりにできた。
 神社が好きだ、といふ人は多いが、そんな神社好きの人は、「靖國神社」がお嫌ひなやうで、あまり触れたがらない。まるで「神社界」の癌のやうな扱ひをしてゐる。

 私は延喜式の記載されてゐるやうな古社を愛してゐる。伝統を愛し、歴史を愛してゐる。
 靖國神社も、日本人の深層からわきおこつた信仰であり、連綿と130年伝へられてきた伝統がある。

 私は靖國神社を想ふ。靖國神社で何かあるときはなるべくレポートをするやうに心がけてゐる。

 なかなか機会がないけれども、今回ははじめて秋季例大祭で、勅使をみることが出来た。
 神社らしい一面、とでも言はうか。

 秋季例大祭での大事な儀式として「零璽奉安祭」といふものがある。
 新たに英霊の氏名、戦没地、年月などが判明すれば、秋季例大祭の初日の夜に、御本殿に神霊が奉安合祀される。

 平成13年10月17日の秋季例大祭までの英霊は
 合計で246万6364柱。
 そして、
 平成14年10月17日の秋季例大祭で奉安合祀された英霊は63柱。
 合計で246万6427柱。

 靖國神社だけは、まだ戦争の遺産を現代に伝へてゐた・・・。


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