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靖国鎮霊社  平成18年8月記載


平成18年8月13日の靖国。
靖国


靖国の「鎮霊社」
靖国


あえて拝する「鎮霊社」
嘉永6年(1853)以降の靖国御本殿に祀られていない氏名不詳の戦没者と世界中の戦争で亡くなられた方々すべての霊を祀っている社。

靖国のなかに静かに祀られている社。その存在を感じとる人は少なく、9割方の靖国参詣者は気にも留めないだろう。
しかし。
靖国の鎮霊社は「靖国で会おう」と散って行かれた先人たちの中でも
無念にも「氏名不詳」にして本殿に「奉書」されることない霊が集まっている場所。
その無名戦士の遺骨は千鳥ヶ淵に集められ
そして無名戦士たちの御霊は靖国にあつまる。
しかし、靖国本殿に祀られている魂は「有名」の魂。
「無名」の魂は本殿脇の小さな社に集うのみ。
その目指した心は同じであったはずなのに、
名が残ったか否かで、後世の我々がその「御霊たち」に接する立場が大きく違ってしまっている。
靖国は無名戦士たちの霊が本殿に集うことを拒絶したのか?
それとも名が知れないが為に祀りたくても祀れないのか?
本殿に祀ることが出来ず、やむなく社を設けたのか?

事実。無名戦士たちは「名が明かにならない限り」は、
本殿ではなく、この鎮霊社にしか祀られていないということ。

投じる一石。
靖国の暗部かもしれない、この事実。

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