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夕景秋葉山〜秋葉山本宮秋葉神社上社 〜平成20年11月



唐突に9時。前回「大嶽山那賀都神社」に赴いた面々で、どこかに行こうということになった。

さあどこに行こうかと考えるまもなく「ちょっと浜松に行きましょう」ということで、おもむろに東海道をひた走って浜松に向かう事に。
そんなわけで、「あのう、浜松って急過ぎやしませんか?」といっている間に浜松に着いてしまいました。

13時。急に出来た目的地の『航空自衛隊 浜松広報館』で展示飛行機をみてみたりする。


零式艦上戦闘機52型


2時間ほど見学をして、浜松に来た目的が終了だったり。
「さて、どうしましょう?」
せっかくなので、近くの神社何かないかなと脳内検索してみる。・・・そういえば秋葉神社ってのがあったなと。
正直、浜松基地からの距離感はわからないけど「じゃあ、秋葉山まで走ってみましょう」と車が走り出す。
どうせなら、車でないと行けない場所に行きたいものなので。

走る事75分ほどで、山頂まで走破。日没前にたどり着けるか怪しかったけれども16時15分に「上社」到着。



秋葉山本宮秋葉神社上社 (あきはじんじゃ・旧県社・別表神社・秋葉大権現)
<静岡県浜松市天竜区春野町秋葉山鎮座>

御祭神
火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ) 鎮火・防火の神様

赤石山脈の最南端秋葉山(標高866メートル)天竜川の上流、山頂に上社が鎮座している。山麓の天竜川支流気田川に下社が鎮座。
創立年代は不詳。社伝によれば和銅年中(708−15)の鎮座とされる。
旧来の社号は「岐陛保神ノ社」と称された。「三代実録」貞観16年(874)に従五位下の神階を授かった「岐気保神」は当社の事とされる。

原始山岳信仰として栄え修験道道場として発展、中世両部神道の影響を受けて「秋葉大権現」となる。
明治以降は神仏分離によって「秋葉寺」は廃寺となり秋葉権現号も廃しのうえ「秋葉神社」と呼称。
昭和27年には秋葉山本宮秋葉神社と改称。

有名な祭事として「秋葉の火祭り」がある。毎年12月15−16日。

文明年間(1467−1487)より
秋葉山にて育林事業が行われており、秋葉山の神門は秋葉杉を用いて造営。



『天狗の皿投げ』
秋葉山に古来住んでいた天狗が
皿を投げて願力を競ったという伝承から
願いを書いた皿を輪の中に通すという風習がある
(皿は社務所にて頒布)
 
  
 

上社の駐車場から石段を登っていく。夕暮れに照る山々を右手に、ずいぶん高いところまで登ってきたんだなあと実感。
途中には鹿園があり、斜面を元気よく鹿が走り回っていた。

神門まで足早に歩く事5分。神門から振り返れば、ちょうど沈みかかった太陽の日差しを全身で受ける。
拝殿前の鳥居、金色の鳥居が赤みをまして夕日を照り返し、その向こうに鎮座している拝殿は夕日の彩りを増していた。

秋葉山の山頂。力強いまでの神威を感じ取る。

とても良い神社だった。気持ちの良い空間から、夕日が徐々に落ちていく様を時間を忘れるかのように見入ってしまう。
今回は時間がなくて上社のみの参拝となってしまったが、次回は下社にも訪れたい。


下社と上社の間は車で約40分の山道。東海自然道が整備されており参拝用の遊歩道を歩くと約1時間30分の道のりという。
久しぶりに来た奥地の神社。

山岳信仰を受け継ぐ神社は独特の力強さをかもしている。その良さを十二分に満喫できた神社でした。


参考文献
公式サイト
秋葉神社御由緒書
神社辞典 東京堂出版
日本「神社」総覧 新人物往来社
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