オオクニヌシの神裔
国に帰ったオオクニヌシ神（オオナムヂ神）は稲羽のヤガミヒメ命（前述）と、さきの約束のとおり結婚した。それで稲羽国からヤガミヒメ神を連れてきたが、ヤガミヒメ神は正妻のスセリビメ神を畏れ、生まれた子供を木の三又の枝に挟んで故郷の稲羽国に帰ってしまった。
大国主神・八上比売命系統
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木俣神
（御井神）
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きのまたのかみ
（みいのかみ）
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・オオクニヌシ神とヤガミヒメ命の御子
・木俣は木の神、御井は泉の神、山の泉の神
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また、八千矛神（やちほこのかみ＝オオクニヌシの別名）が越の国の沼河比売命（ぬまかわひめのみこと）と結婚するため、越の国に出向き、家の外で互いに歌を歌いあったが、その日は会わずに、次の日に会い、結婚したといわれている。この結婚に対しても正妻のスセリビメ神は嫉妬し、こちらもオオクニヌシ神と問答歌で歌いあったという。
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沼河比売命
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ぬまかわひめのみこと
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・オオクニヌシ神の妻
・建御名方神（後述）の母神という
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続いてオオクニヌシ神は多紀理比売命（たきりびめ＝スサノヲ神の子、宗像三神の一神、前述）や神屋楯比売（かむやたてひめ）、八島牟遅能神（やしまむぢ＝スサノヲ神・イナダヒメの御子、前述）の娘である鳥耳神（とりみみのかみ）を妻として次々と御子をお生みになった。
大国主神・多紀理比売命系統
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阿遅耜高日子根神
阿遅志貴高日子根神
（迦毛大神）
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あぢしきひこねのかみ
（かものおおかみ）
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・オオクニヌシ神とタキリビメ命の御子
・後にアメノワカヒコの喪に登場する（後述）
・都都古別神社（国中、福島棚倉）とされている（ただし祭神名は都都古和気神）
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高比売命
（下光比売命）
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たかひめのみこと
（したてるひめのみこと）
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・阿遅耜高日子根神の妻
・高鴨神社（県社、奈良御所）
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大国主神・神屋楯比売命系統
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神屋楯比売命
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かむやたてひめのみこと
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・オオクニヌシ神の妻
・事代主命の母神
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事代主神
事代主命
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ことしろぬしのかみ
ことしろぬしのみこと
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・オオクニヌシ神とカムヤタテヒメ命の御子
・神意（出雲の大地母神カミムスビ神の意志）を伺う託宣の神として国譲りの際に活躍（後述）
・海の神、商業の神、託宣の神、事を知る神
・恵比寿さまになぞらえられている
・三島大社（官大、静岡三島）長田神社（官中、兵庫神戸）美保神社（国中、島根美保関）
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大国主神・多鳥耳神系統（須佐之男神・櫛稲田比売命直系）
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鳥耳神
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とりみみのかみ
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・八島牟遅能神（須佐之男神・櫛稲田比売命の御子）の娘
・オオクニヌシ神の妻
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鳥鳴海神
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とりなるみのかみ
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・オオクニヌシ神と鳥耳神の御子
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日名額田毘道男伊許知邇神
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ひなてりぬかたびちをいこちにのかみ
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・鳥鳴海神の妻
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国忍富神
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くにおしとみのかみ
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・鳥鳴海神と日名額田毘道男伊許知邇神の御子
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葦那陀迦神
（八河江比売）
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あしなだのかみ
（やがわえひめ）
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・国忍富神の妻
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速甕之多気佐波夜遅奴美神
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はやみかのたけさはやぢぬみのかみ
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・国忍富神と葦那陀迦神の御子
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前玉比売神
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さきたまひめのかみ
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・天之甕主神の娘
・速甕之多気佐波夜遅奴美神の妻
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甕主日子神
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みかぬしひこのかみ
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・速甕之多気佐波夜遅奴美神と前玉比売の御子
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比那良志毘売神
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ひならしびめのかみ
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・淤加美神の娘
・甕主日子神の妻
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多比理岐志麻流美神
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たひりきしまるみのかみ
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・甕主日子神と比那良志毘売の御子
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活玉前比売神
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いくたまさきひめのかみ
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・比比羅木之其花麻豆美神の娘
・多比理岐志麻流美神の妻
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美呂浪神
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みろなみのかみ
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・多比理岐志麻流美神と活玉前比売神の御子
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青沼馬沼押比売
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あおぬまうまぬまおしひめ
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・敷山主神の娘
・美呂浪神の妻
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布忍富鳥鳴海神
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ぬのおしとみとりなるみのかみ
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・美呂浪神と青沼馬沼押比売の御子
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若尽女神
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わかつくしめのかみ
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・布忍富鳥鳴海神の妻
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天日腹大斜度美神
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あめのひばらおおしなどみのかみ
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・布忍富鳥鳴海神と若尽女神の御子
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遠津待根神
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とおつまちねのかみ
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・天狭霧神の娘
・天日腹大斜度美神の妻
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遠津山岬多良斯神
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とおつやまさきたらしのかみ
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・天日腹大斜度美神と遠津待根神の御子
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つづいてオオクニヌシ神は海の向こうからやって来た小人の神様とともに国造りに移ることになる。
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