イザナミ・イザナキの神生みで生まれた神々
国生みを終えた後、両神は次々と神々をお生みになった
大事忍男神
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おおごとおしをのかみ
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・国生みという大事を終えたあとの最初の神
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まずは建物の主たる基礎材料や主要部分をあらわす六神をお生みになった
住居にまつわる神々
石土毘古神
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いわつちひこのかみ
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・住居の基礎材料の石と壁土をあらわす
・男性神
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石巣比売神
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いわすひめのかみ
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・石砂をあらわす
・女性神
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大戸日別神
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おおとひわけのかみ
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・大戸=門戸、出入り口の意
・性別不詳
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天之吹男神
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あめのふきをのかみ
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・屋根を葺く神
・男性神
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大屋毘古神
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おおやびこのかみ
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・葺いた屋根の意
・男性神
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風木津別之忍男神
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かざけつわけのおしをのかみ
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・風害を防ぐ神
・建物を守る神々の締めくくりとして出現
・男性神
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続いて自然を司る神々をお生みになった
海の神三神
大綿津見神
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おおわたつみのかみ
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・大海を司る神
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(水戸神)
速秋津日子神
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(みなとのかみ)
はやあきつひこのかみ
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速秋津日売神
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はやあきつひめのかみ
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・水戸は水の出入り口=港
・夫婦神
・男神は河を司り、女神は海を司るともいう
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水戸神二神である速秋津日子神・速秋津比売神から生まれた水に関係ある神々(八神)
沫那芸神
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あわなぎのかみ
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沫那美神
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あわなみのかみ
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・水の泡を意味する神々
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頬那芸神
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つらなぎのかみ
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頬那美神
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つらなみのかみ
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・沫よりやや大きな泡を意味する神々
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天之水分神
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あめのみくまりのかみ
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国之水分神
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くにのみくまりのかみ
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・水分とは山の分水嶺の意
・天与の水(雨)と地与の水(川)との関係も意味とする
・田の灌漑を司る神々
・籠神社(国中、京都宮津)、建水分神社(府社、大阪千早赤阪)
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天之久比奢母智神
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あめのくひざもちのかみ
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国之久比奢母智神
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くにのくひざもちのかみ
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・久比奢母智は瓢箪(ヒサゴ)の意であり水を汲むのに用いる柄杓の意
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水の神に続いてお生まれになった自然を司る神々
風・木・山・野の神々
志那都比古神(級長津彦)
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しなつひこのかみ
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・志那=息の意、風は神の息であるという考え
・風の神
・悪風(暴風)は魔風として恐れられていた
・龍田大社(官大、奈良生駒)伊勢神宮・風宮(伊勢別宮)
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久久能智神
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くくのちかみ
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・久久=茎
・木の神
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大山津見神(大山祇神)
(和多志大神)
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おおやまづみのかみ
(わたしのおおかみ)
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・大山にすむ=大山を司る神、山の神であるが、和多=綿=海の意もある
・天孫、番能邇邇藝尊(ほのににぎのみこと)に奉った石長媛(いわながひめ)と木花開耶媛(このはなさくやひめ)の父神
・山海兼備の守護神、
・大山祇(大三島)神社(国大、松山大三島)三島大社(官大、静岡三島)、大山阿夫利神社(おおやまあぶり、県社、神奈川伊勢原)他全国の三島神社、大山祇神社
・木花開耶媛が彦火火出見尊(ひこほほでみみこと)を生んだ際に穀物で初めて酒を造ったといわれ大山祇神を酒解神(さけどきがみ)、木花開耶媛を酒解子神と呼び造酒の祖神ともされる
・酒解神としては梅宮大社(官中、京都)
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鹿屋野比売神
(野椎神)
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かやぬひめのかみ
(ぬづちのかみ)
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・野の神
・大山津見神の夫婦神
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大山津見神(山の神)・鹿屋野比売(野の神)から生まれた山に関係ある神々(八神)
天之狭土神
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あめのさづちのかみ
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国之狭土神
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くにのさづちのかみ
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・坂道を司る神々
・天と国は対語で、男女、陰陽と同様であり、対神である
・駒形神社(国小、岩手水沢)
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天之狭霧神
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あめのさぎりのかみ
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国之狭霧神
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くにのさぎりのかみ
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・境、峠を司る神々
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天之闇戸神
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あめのくらとのかみ
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国之闇戸神
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くにのくらとのかみ
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・日の射さない谷間
・谷、または谷間の入口を守る神々
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大戸惑子神
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おおとまとひこのかみ
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大戸惑女神
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おおとまとひめのかみ
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・山のたわんだところを示す
・山の傾斜面に居る神々
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自然にまつわる神々をお生みになった後生活文化にまつわる神々をお生みになる
生活文化にまつわる神々
鳥之石楠船神
(天鳥船神)
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とりのいわくすふねのかみ
(あめのとりぶねのかみ)
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・楠で造られた堅牢なよく走る船=船神、運輸交通を司る神
・後の国譲り交渉の際に建御雷神(たけみかづちのかみ)の伴神として派遣される神
・神崎神社(県社、千葉香取)
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大宜都比売神
(保食神…同神ではない可能性もある)
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おおげつひめのかみ
(うけもちのかみ)
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・食物を司る神
・後に須佐之男尊に殺害される(詳細後述)
・白子神社(県社、山形米沢)
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火之迦具土神
(火之夜芸速男神)
(火産霊神)
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ほのかぐづちのかみ
(ひのやぎはやをのかみ)
(ほむすびのかみ)
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・二神によって生まれた最後の神
・火の神を生んだことにより伊邪那美神は焼かれ、それがもとで死ぬこととなる
・防火、郷土鎮護の神
・愛宕神社(府社、京都)秋葉山本宮秋葉神社(県社、静岡犬居、秋葉大権現)
・他全国の愛宕神社、秋葉神社
・陶磁器の神として各地の陶磁器生産地にある陶器神社
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火之迦具土神を生み、母神イザナミ神がやけどで苦しんでいる際に次々と神々が生まれる
金・土・水・食物の原理にまつわる神々(万物を構成する自然元素の誕生)
金山毘古神
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かなやまひこのかみ
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金山毘売神
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かなやまひめのかみ
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・母神伊邪那美神が苦しんで嘔吐したものから誕生
・鉱山の神
・南宮神社(国大、岐阜垂井)中山神社(国中、岡山津山)
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波邇夜須毘古神
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はにやすひこのかみ
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波邇夜須毘売神
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はにやすひめのかみ
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・母神の糞から誕生
・肥料の神
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弥都波能売神
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みづはのめのかみ
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・母神の尿から誕生
・水の神
・丹生川上神社(官大、奈良吉野)
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和久産巣日神
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わくむすひのかみ
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・母神の尿から誕生
・豊宇気毘売神の母神
・豊饒の神、穀物の生育を司る神
・愛宕神社(京都)竹駒神社(宮城岩沼)安積国造神社(県社、福島郡山)
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豊宇気毘売神
(豊受大神神)
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とようけひめのかみ
(とようけのおおかみ
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・和久産巣日神から生まれた神
・天孫降臨の際の随伴神
・農業・諸産業、衣食住の守護神_
・伊勢皇太神宮・外宮(豊受大神宮、伊勢)籠神社(京都宮津)東京大神宮(府社、東京)
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伊邪那美神は火の神を生んだことにより大やけどを負い、これがもとでお隠れになってしまう。
伊邪那岐神・伊邪那美神の二柱の神々がともどもにお生みになった、島々は十四島・神々様は三十五柱。これは伊邪那美神がお隠れになる前に生まれた神々である。
また「淤能碁呂島(おのころじま)」はお生み遊ばれたものではなく、ヒルコと淡島はこの例にはいれない
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